「<法と自由>講義」仲正昌樹

概要 本書は、ルソー、ベッカリーア、カントの法哲学思想を読んでいくことで、法の本質を理解しようとする本だといえます。 第一回では、社会秩序からいかにして権利が生じてくるのか等がみられ、第二回では、東浩紀氏の一般意志2.0論における『...
イギリス

イースト・エンドを知るために:「塗りつぶされた町」サラ・ワイズ

イースト・エンドについて イギリスのイースト・エンドと呼ばれている地区は、かつて貧困者の集まる地区でした。 ここの成立について「イギリス近代史講義」をひらくと、港が成立におおきくかかわっていることが指摘されています。 まず「ロ...

民法と民族からみた所有権:「「所有権」の誕生」 加藤 雅信

概要 本書は、所有権の発生を人類学的見地、法的見地から考察した本といえます。 所有権について、マルクスは「経済学・哲学草稿」で 疎外され外化された労働によって、労働者は、労働とは疎遠な、労働の外部に身を置く人間と労働の関係を生み出...

自作農の成立を中心に:「入門戦後法制史」岩村等編著

概観 本書は主に大学一二年生を対象にかかれた、戦後法制史の教科書です。
AI

1月に読んだその他の本 「AI時代の憲法論」「鳥居の密室」ほか

1月に読んだけれど、記事をたてていなかった本をまとめて紹介します。(今回は3冊)
SF

「ある日、爆弾が落ちてきて」古橋秀之

感想 「〇〇」(あとがき参照。)をテーマにした、ボーイ・ミーツ・ガールのSF短編集。昔読んだ記憶がありますが、改めて読んで、完成度の高さにきづかされました。 もう出版から10年以上たつ作品ですが、古さを感じさせません。このあた...

「ヒゲの日本近現代史」阿部恒久

 ベートーヴェンを聞けば、ベートーヴェンさ。モオツアルトを聞けば、モオツアルトさ。どっちだっていいじゃないか。あの先生、口髭をはやしていやがるけど、あの口髭の趣味は難解だ。うん、どだいあの野郎には、趣味が無いのかも知れん。うん、そうだ、評...

「世界システム論講義」川北稔

本書は世界システム論の立場から近代史を概観した本です。学術的でありながら平易でわかりやすい文体が特徴的で、歴史の再入門にも適した良書といえます。
上田岳弘

「私の恋人」「塔と重力」上田岳弘

感想 「私の恋人」「塔と重力」は、いずれも他者との交流がメインテーマ(の一つ)になっています。「太陽・惑星」にはじまる近景(・中景)と遠景を自在に行き来する著者の手法はここでも用いられており、身近なテーマが人類史的なテーマと接合され、スケー...
上田岳弘

「太陽・惑星」上田岳弘

「太陽」 本編は色々な文学、作品を連想させる。太陽の眩しさに苦しむ通り魔はまるでカミュの異邦人だし、パラメータや因子の自由変更が可能になり、記述の束が無意味になった時に、なお特定の人間を指し示すことができるか、については、分析哲学の思考実験...